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Bachiatari !
  + Net Lovers No.8

  ■この作品は、インターネット初期の頃に書いた作品です。当時パソコン通信やチャットが流行っていまして、題材に選びました。
一番最後の行までジャンプして、スクロールバーで、戻りながらお読みください。チャットなどの過去ログを読む要領です。よろしく!

尚、この作品に登場するハンドル名、HP等には、特定のモデルはありませんので、あらかじめ、ご了承ください。
⇒Jump to Page Last

 (続く) ⇒No.9
 
激しい動悸がしてきた。緊張が走る。身体中に。そして、いつの間にか・・・ぎゅっと握ってた・・。

◆広>・・・jun・・・

◆jun>・・・gay chatでお話しした広さんですよね?>広

◆gam>いいねぇ、わたしも早く見つけにゃ>広
◆gam>ばんにゃー(*^^*)>jun

◆広>明日、レイトショー見て、その後・・・さ(^^)>gam
◆あきら>こんばんわー>jun

◆jun>こんばんわ>オール
◆gam>今度のデートは、いつにゃ?<ハルトと>広

◆フロント◆junさんがご入店されました(geust)

ロムは出来ない形式だ。とにかく、更新ボタンを押して、参加した。

チャット入室画面に変わる。guestは15分で強制退室と注意書きがあった。

ハンドル名にjun、パスワードにguestと入力した。

確かに登録制らしく、いきなり、パスワード制限の画面になった。

コーンBrの扉をクリックする。

「Brother」というタイトルの下に、二枚の扉がある。なんの説明もなく、ビーンBrとコーンBrと書いてある。きっと内容のわかっている人しかこないのだろう。

きっとこんなきっかけでの訪問でなければ、わくわくしていたに違いない。

ゆっくりとタイトル画面が現われた。Tシャツを胸まで捲り上げた男性の半裸体の壁紙だった。かなり体格のいい身体だった。細身が好きな僕でも、セクシーだと思った。

URLを入力してブラウザを開く。読み込み始めた。画像が多いのか、なかなか読み込みが終わらない。

心のどこかではっきりさせたいという気持ちがあった。もちろん、それは、こわくもあったけど・・・

どうしてメールをくれないのか、どうしてgay chatに来てくれないのか、ネットしていないなら、それはそれでしかたないと思える、でも、もしネットしているのなら・・・


チーママさんが止めたことがひっかかっていたけど・・・

■お知らせ>junさんが退室しました

■jun>はい、いってきます>チーママ

■チーママ>いなかったら、帰ってらっしゃい<ここに

■jun>ありがとうございます>チャズナ、チーママ

■チャズナ>本当は登録制なんだけど、guestのパスワードで、15分だけ入室できるから
■チャズナ>ビーンBrとコーンBrとあるから、まちがえないようにね<チャットルーム

■チャズナ>うん・・・じゃあ、ここだから<http://www.*****.com/xxxx

■チーママ>そうまで言うなら、教えてあげたら?>チャズナ

■チャズナ>まずかったわね(^^;)

■jun>どうしても・・・会いたいんです、お願いします>チャズナ

■jun>・・・

■チャズナ>そうそう!今日なんか、魔の木曜日だし(^^;)きっとネットしてないよ<広

■チーママ>junちゃん、やめといたら?いっても、会えるとはかぎらないし

■jun>お願いします

■jun>教えてください、そのビーンBrのチャットのURL>チャズナ

■チーママ>あ、いらっしゃい・・>jun
■jun>こんばんわ>all

■お知らせ>junさんが入室しました
■チャズナ>そう・・・裏リンクに載ってるじゃない?だからさぁ(^^;)>チーママ

■チーママ>ビーンBrのチャットって・・・オフ専のとこでしょ?

■チャズナ>ビーンBrのチャットにいってるのよ<広

■チーママ>もったいぶって・・・どうしたっていうの?>チャズナ

■チャズナ>・・・まあ、kuzoさんあたりも知ってるからいいかな・・・

■チーママ>なによ、言い掛けといて、それはないでしょ(▼▼メ)

■チャズナ>それがさ・・・いや、やめとく(^^;)

■チーママ>あら、どこかで足跡でも見たの?>チャズナ

■チャズナ>・・・してるみたいね<広

■チーママ>広ちゃん、最近ネットしてるのかしら?>チャズナ
■チーママ>junちゃんが待ってるのよ、せめてメールくらい出してあげてくれればいいんだけどね<広

チーママさんとチャズナさんが来ていた。珍しくさんさらさんは、まだだった。

その前にGay Chatを覗いた。もしかして、来てるかも・・・懲りない期待に胸が高鳴る。


また、昨日みたいなことになるかもしれないけど、でも、このままじゃ・・

もう一度掲示板に書き込もうかな・・・

ない・・・ないよ・・・

でも・・・広さんからのは、ない・・・
2通来てる・・・




結局、受信チェックしていた。

でも、やっぱり、気になるし・・・

とても、悲しい・・

ううん、それ以上に、もし、広さんからメールが届いていなかったら・・・

もしかしたら、昨日の男の人からイタメールとか、来てるかもしれない・・・

僕は、翌日、メールチェックするのが怖かった。

 
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