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    FT Story =ファンタジー系BL小説==

+ T. 「異能の素子」spin-off (3)弱冠の告白(公開中)
※この話は、「異能の素子」の登場人物のそのシーンのみを書いたものですので、いきなり、そのシーンから始まっています。
「異能の素子」本編はこちら。
マシンナートとの戦い終焉間際とその後の話。本編に絡んでくるところが何箇所があります。

【登場人物】
ヴァシル……もと二の大陸イリン=エルン王国の魔導師。のちにウティレ=ユハニ王国の学院に吸収されるが、大魔導師イージェンの命令で、一の大陸カーティア王国所属となる。マシンナートとの戦いのために、イージェンの弟子となる。魔力はそこそこ強いが、王宮でのんびりと苦労なく育ったため、うかつなところがある。真面目で学院の決まりにはうるさい。
レヴァード……マシンナート。有能ながら出世欲などがなく、気取りや屈託がない。
ファドレス……マシンナート。空母ドォァアルギア副艦長。同性愛者。


  後編
 

 異端との戦いは熾烈だった。いつ瘴気を積んだ矢が打ち込まれるか、不安でいっぱいだった。イージェン様が二の月に向かったままで戻ってこない。何故戻れないのか分からないまま、アートランが策謀を修正し、実行した。
  ドォァアルギアの矢―ミッシレェの発射は、艦長のロジオンをザイビュスの手を借りて殺し、防いだが、瘴気―ユラニオゥムの発電装置が爆発して、瘴気が撒き散らされそうになった。それも、ザイビュスのおかげで防ぐことができた。でも、ザイビュスは、わたしを助けて死んでしまった。
 結局、アーリエギアから瘴気の矢は発射されたが、地上に落ちることなく、『天の網』によって、すべて防がれた。
 ザイビュスは、なぜわたしを助けてくれたのだろう。自分が死んでしまうのに。
 最後に寄越した小箱。アダンガル様に渡してくれという意味で寄越したのだろう。
 だが、アダンガル様は、師匠に始末してくれと渡し、受け取らなかった。情を交わした相手の形見とはいえ、国王に即位された今、もはやテクノロジイリザルトを手元に置くことはできなかったのだろう。
 師匠は、それを私に寄越した。三者協議会の議員として、バレーやキャピタァルで働くこともあるので、必要だと言われた。わたしが持っていることで、少しはザイビュスの気持ちに応えられるような気がした。
 レヴァードは、三者協議会議員として、キャピタァルに残って仕事をすることになった。師匠から、借りた本を無駄にしてすまなかったという伝言を受け、わたしはその夜、人知れず一晩中泣いた。ザイビュスを死なせてしまったと泣いたときとはまた別の意味でつらかった。
 戻ってくると思ったのに。そうしたら、師匠になって、ずっと一緒に過ごせると思ったのに。
 わたしは泣きながら、男根を扱き、汚らしいところをいじくって、みだらな欲情を吐き散らした。
 わたしは……レヴァードに抱かれたかった。もちろん、レヴァードと過ごせることになったとしても、この汚らわしい想いが叶うことはないとわかっている。それでも。
 一緒にいたかった。

 わたしは南方大島で島民とドォァアルギアの乗組員たちの教導を行なうことになった。三者協議会議員としての仕事のひとつだった。いずれ、エアリアと交代でキャピタァルやバレーに勤めることになる。そのときにはレヴァードに会える。そのときが訪れることを楽しみにして頑張らなくては。
 師匠は三の大陸のバレーのユラニオゥムミッシレェや通常ミッシレェなどの大型アウムズの始末しに向かい、その後、ドォアァルギアも始末することになっていた。
 わたしは、その前にもう一度あの扉を見に行くことにした。ザイビュスを悼むつもりだった。 艦内は電力が切れていたが、廊下には非常灯がついていて、薄暗いなりに見えていた。
「ザイビュス……」
 分厚いラカン合金鋼の壁。わたしを助けるために、向こう側に残ったザイビュス。
 ワァアクを投げ出すな、最後まであきらめるなと叱られた。
  ザイビュスがいなければ、瘴気が地上に噴き出し、大変なことになるところだった。最初は尊大な態度が不愉快だったし、アダンガル様にも随分無礼だった。でも、その行動力と判断力は素晴らしかった。ザイビュスの小箱を外套の内側から取り出した。
……アダンガル……おまえの中っ……気持ち……イイッ……!
 ふいにアダンガル様との有様のときのザイビュスの果てる間際の声を思い出した。そのとたん、身体が熱くなって、もういじりたくなっていた。ザイビュスを悼みに来たのに、わたしはなんて恥知らずなのだ。もう、わたしは、淫欲の虜だ。なんて、見苦しい。なんて、ふしだらな。でも、もう止められない。
 ズボンと下穿きを降ろし、もうすっかり勃起しているものと『男』を欲しがっている汚らしいところを晒した。
「……あっ……んんんっ……」
 被っている皮を引き降ろして、先を擦る。敏感なところ。もう透明の汁が漏れてきて、いやらしい臭いが広がっていく。扱き出すと、もう、みだらな想いでいっぱいになる。
 レヴァードに抱かれたい、抱かれたい!
「ああん、ああぁん、気持ちよくしてっ、わたしを気持ちよくして」
 レヴァード、わたしもあなたを気持ちよくしてあげますから!
 娼婦なんか抱かずにわたしを抱いて下さい!
 指をレヴァードの熱い肉棒だと思って、口の奥まで入れて、濡れた音立てながら、しゃぶる。
 はああっ、もう、我慢できない!
「あなたの男根、ほしいっ! ここに、ここにっ!」
 指を汚らしいところに入れて、激しく出し入れする。
 感じる、感じるぅ!
 いつのまにか、ザイビュスの小箱に口付けしていた。その瞬間、精を噴き出していた。
「ヴァ……シル?」
 急に声がした。はっと声のする方を見た。
「ファ……ドレス……」

 ドォアァルギアの副艦長ファドレス。ザイビュスの先輩だ。ザイビュスが瘴気の拡散を防いで、わたしを助けて死んだときに一緒にいた。泣き叫ぶわたしをどうしていいか戸惑っていたが、逃げずに側にいて、しばらくしてから、乗組員一同どうしたらよいか、尋ねて来た。ザイビュス同様責任感が強いのだろう。わたしは放心状態の中、なんとかラカンユゥズィヌゥという工場に入るように言って、新都に戻った。
 師匠にザイビュスの最期を報告し、叱咤されて、ようやく落ち着いたわたしは、ラカンユゥズィヌゥに戻ってきて、命が助かりたければ協力するようにと半ば脅した。ファドレスはじめ協力しそうな数十名を選んで、新都に連れて行った。そのほかのものたちは、そのままラカンユゥズィヌゥに閉じ込め、後でキャピタァルのアンフェエルに送ることにした。
 ファドレスは、捕虜などではなく、ワァアクをさせるということに戸惑いながらも、真っ先に協力することに同意した。部下たちが協力しやすくしたのだろう。それと、ザイビュスが地上の連中はいろいろと面白いと言っていたことに興味をもったようだった。新都でカサンが協力していることにも驚いていたが、ほどなくやってきたカトルたちとも協働して、島のプラントの復旧や島民を逆啓蒙する手伝いをすることになった。
 新都でワァアクしているはずのファドレスが何故ここにいるのか。
「な、なんで……ここに……」
 わたしは、脱いでいた外套を引き寄せたが、もう遅い。なにをしていたか、見られてしまった。
「い、いやその……ここが始末されるっていうから、ちょっと私物を……」
 ファドレスがふらっと近付いてきた。その目にはみだらな色が浮かんでいて、息を荒げていた。
「おまえ……もしかしたら、ザイビュスと……」
 まさか、誤解した?
 首を振る。
「そうなんだな、ザイビュスと……」
「違う、違うんですっ」
 ファドレスの手が、わたしを。
「なにが違うんだ、さっき、ここに欲しいって」
 外套を引っ張られて、下半身を露わにされた。
「俺もザイビュスが好きだった、振られたけど、だから」
 のしかかられた。こんなただのヒトを跳ね除けるくらいわけない。でも。
「な、慰め合おう。ザイビュスの代わりに俺が気持ちよくしてやるから」
 唇が……重なって……。舌が入ってくる、舌が絡まってくる。唾液が流れ込んでくる。ファドレスの唾液が、なにか、なにか、媚薬のようで、身体が熱くなってくる。
「初めてみたときから、かわいいと思ってたんだ」
 ファドレスの手、大きな手が、精を出したばかりのわたしの男根を握った。レヴァードではない男なのに、扱かれて、わたしはもう……。
「かわいい、かわいいよ、ヴァシル」
 ファドレスは、興奮して、息を荒らしている。つなぎ服の前を開けて、出してきたもの。
「これを、握ってくれ」
 もう、隆々と猛っているそれは、わたしの倍もあるように思える。こんな、こんなものを。
 おそるおそる握った。
「ああ、気持ちいい、もっと激しく扱いてくれ」
 言われるままに激しく扱くと、ファドレスもわたしのものを扱いてくれた。男に触れられている。なんて、気持ちいい。気持ちよくて、どうにかなりそう。
 ファドレスのもの、熱い、ビクビクと脈打っている。先から獣じみた臭いがあがってくる。舐めてみたい。これ、この太くて熱いもの。
 ファドレスがわたしの股間に顔を近づけて……。
「あっ、ああっ!」
 まさか、こんな、こんなっ!
 まるで雷が身体を走るような、そんな刺激で全身が震える!
「ヴァシル、おまえの陰茎、おいしい」
 わたしの男根をむさぶるようにしゃぶってくれてる。
「俺のも、含んでくれ」
 ファドレスが仰向けになって、わたしの股を広げさせて、自分の顔の上にまたがらせた。こんな格好、汚らしいところまで露わになっている。
「こんな格好、恥ずかしいです……」
 ファドレスがそうかそうかとうれしそうにわたしの尻の山を撫でて、左右に開いた。見られている。汚らしいところが……うずいてくる。
「おまえ、恥ずかしいと感じるんだな……もっと感じさせてやるから」
わたしのものの裏側が舐められる。先の割れたところを擦られ、根元や陰嚢をいじられた。
 目の前にファドレスの太いものがそそり立っている。みだらな臭い、おいしそうな……臭い……。
大きな傘のような先を口に含むと、ファドレスが声を上げた。
「おおっ、おおぅ!」
 口の中いっぱいにみだらな臭いと味が広がって……おいしい。
わたしは夢中になって、口で扱いた。
「いいっ、いいっ、ヴァシル、なんて、いいんだ!」
 ファドレスが興奮して、うめき、太い指を……。
「あっ、やっ、ああっ」
 太い指が汚らしいところに入ってきて、奥深くまでねじ込まれた。
「おまえの……直腸、うねってる。すごく、いやらしい……」
 舌が、ファドレスの舌が、わたしの汚らしいところに! 感じるぅ!
「ああっ、あああぁんんんっ、やぁぁぁ」
 わたしは、なんでこんな、みだらな、まるで娼婦のような喘ぎ声を出して……。
「いやらしい声出して、こんなに肛門をぐちゃぐちゃに濡らして」
 もう我慢できないだろうと仰向けにされた。
「どうしてほしいんだ、言ってごらん」
 そんな、そんな恥ずかしいこと、言えない。
 真っ赤な顔で唇を震わせていると、ファドレスがいじわるをしてきた。
「このままでいいのか」
 ファドレスがわたしの小さなふたつの胸の蕾を摘んだ。
「うっ」
 なに、これ、ぞくっと……感じて……る。
「男のくせに乳首、感じるなんて、淫乱なんだな」
 そんな、わたしが、淫乱……そんな。
「こんなに、コリコリに硬くして……感じて、身体がビクビクしてるぞ」
 でも、淫欲に取り付かれたようになって、レヴァード以外の男を求めている。
 ファドレスの太い指で乳首をこね回されて、摘まれると、汚らしいところがうごめく。もう、そこに、そこに。欲しい、欲しい。
 股を開き、汚らしいところを広げ、淫婦のように『男』を誘う格好をした。
「ここに、あなた……の……い……れて……くださ……い」
ファドレスがぶるっと震えて、わたしのそこに熱い肉棒の先を押し付けた。
「ああっ、ああぁああっ!」
 かたまりが一気に入ってきた! 身体を引き裂くような衝撃、でも、これは快感!?
「すごい、ヴァシル、おまえの直腸、壁がうねって、絡み付いて! すごい、すぐに射精してしまうっ!」
 激しいっ、突かれてる、奥まで、こんな、指じゃなくて、男の、男のあれ、あれぇぇっが、奥に! 
わたしのも激しく扱かれてる! 
もう、もう、だめぇ、いくぅっっ!
びゅうぅっと噴き出したわたしをファドレスが抱き締めた。
熱く堅い抱擁。キモチイイ。
「ヴァシル、俺も射精するぞ! 中に出すぞ!」
汚らしいところの奥にファドレスの精が広がった。真っ白になった、頭の中。そして、わたしの箍(たが)が外れた。

「おいしいっ、あなたの男根……」
 精を出したばかりのファドレスの男根を口に含んで吸い上げると、すぐに立ち上がってきた。ファドレスがわたしを上にして、すっかり『男』を受け入れる穴になった汚らしいところに入れて、下から突き上げてきた。ファドレスの精が漏れてきて、ぐちゃぐちゃといやらしい音がしている。
「ああっ、いいっ、とても感じます!」
 背中を反らし、頭を振って、自分から腰を動かす。ファドレスは、わたしの乳首をぎゅっぎゅっと摘んで、引っ張る。その度にわたしの身体はビクンビクンとして、汚らしいところがぎゅっと締まって、感じていることを示した。
「おぉう、乳首いじると、肛門の中が締まる」
わたしの男根は、もう、扱かなくても、みだらな雄の汁をだらしなく撒き散らしていた。
「それに、扱かなくても射精するなんて、ヴァシルは、ほんとにいやらしい身体してるんだな」
「ああ、そうです、わたしの身体、いやらしい身体です! もっと、もっと、いやらしいこと、してください!」
 たくさんしてやるとファドレスが起き上がり、わたしをうつ伏せにしてから、尻を掴んで、立ち上がった。
「ひっ!?」
 床に手を付いて、振り向いた。
「どうだ、すごく恥ずかしい格好だろ……」
 尻を高々と上げて、汚らしいところを晒している。みっともなく、恥ずかしい格好。
ファドレスの太い指が二本汚らしいところに入り、 左右にぐっと拡げた。ふうっと息を吹き込まれて、その息が中を刺激して、とても感じる。
「おまえの直腸が丸見えだ、肉壁、真っ赤になってヒクヒクしてる。俺の精液も粘りついてて、いやらしい……」
 恥ずかしいことを言われて、よけいにうずいてくる。
「そのいやらしいところに……あなたの太いものを突っ込んで、激しく突いてください!」
 みだらなことを口走り、男のものを求めて、腰を振っていた。
「よし、たくさん突いてやるぞ!」
 獣の交尾のような格好で、身体が壊れそうなくらい、激しく突かれ、肉壁を中から外に引き出され、わたしはあられもなく喘ぎ泣き、そして、陰嚢からもう一滴もでないほど精を吐き出して、果てた。

(END)


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